皮ジャン(レザージャケット)等の、傷・ささくれ・劣化のリペア(修理・修復・再生)を、ご依頼いただくことがよくあるのですが、変わった症状の革ジャン修理を一つご紹介したいと思います。
保管している間に、あちこちネズミにかじられてしまったので、その傷をリペアして欲しいというものです。
今まで、革ジャンやレザージャケットやレザーパンツやライダースーツやレザーブーツなどの、傷・擦れ・ささくれ・劣化・色・等色々とリペアしましたが、ネズミにかじられた傷というのは初めてでした。最初聞いた時は、そんなことってあるんやなー!と、ビックリしました。
ネズミって革ジャンかじったりするんですね。
下の沢山の写真は、それぞれ、左がリペア前、右がリペア後の写真です。
最初の6枚は革ジャン全体を写した写真ですが、それぞれの傷が小さく(一応クリックすると拡大します)、この写真では、まったく分からないと思いますので、その下に、アップ写真を16枚載せます。
全ての写真が、左のリペア前の写真と右のリペア後の写真では、色が違って見えると思いますが、実際は同じです。
左のリペア前は、ライトアップして写したので実際の色ではなく青っぽく写ってしまいました。
逆に、右のリペア後は、ライトアップせず自然の明かりのまま写したので、だいたい実際の色にちかく写っています。
この下が、アップ写真の16枚です。
さすがにネズミにかじられた傷ってだけあって、中には、傷が小さすぎて、この写真でも分かりにくいものもあるかもしれません、お許しあれ。
右側のアフター写真を見ていただいても分かるように、そんな傷があったなんて、まず分からないと思います。
めでたしめでたし!
皆さんも、もし、家にネズミが出没することがあるようでしたら、レザー製品の保管方法は注意(工夫)したほうが良いかもしれませんね。