腐食・剥がれ・錆び・ガリ傷で無残な状態になったホイールの修理・修復・再生をご紹介します。
少し古い型のロードスターの純正ホイールです。
元マツダの社員で、ロードスターが大好きという方からのご依頼です。
限定だか記念だかのモデルで、ほんの少ししか生産・販売されなかった、とても希少・貴重な車なのだそうです。
ながらく探し求めて、やっと見つけて手に入れたけれど、エンジン・メカ・ボディは素晴らしく状態が良く大満足だが、そのモデルにのみ当時装着された純正ホイールがボロボロで、何とか再生して欲しいと熱望されました。広島の三次でおこなわれるロードスター発売30周年を記念した2000台以上のロードスターが集まるビッグイベントで、この車が展示されることになっており、且つ、取材や本への掲載なども決まっているとのことで、美しい当時の姿を再生して展示したいというご要望でした。
下の6枚の写真は、左が修理前・右が修理後です。
明るく綺麗に。というご要望でしたので、メタル粒子を少し細かくしてギラギラ感は若干弱め、白さは若干強めました。ホイールの写真を横並びにすると分かりますが、実車ではまず分からないかもしれません。
一番下の19枚の小さな写真は、修理前の、劣化・剥がれ・錆び・ガリ傷の元の状態です。
一面いたるところがボロボロでしたので、分かりやすそうな部分のみ写真を撮りました。
写真は全て、クリックすると拡大します。
塗装を全面完全に剥離して地金の状態にし、その後、傷やサビ等を全て修理し、それから各塗装工程をおこないました。
剥離がとんでもなく大変な作業でしたが、正に新品同然と言わんばかりの美しさで、とても驚き、とても喜んでくださいました。